副甲状腺の病気について

二次性副甲状腺機能亢進症

二次性(続発性)副甲状腺機能亢進症とは

副甲状腺そのものではなく、くる病やビタミンD欠乏症、慢性腎不全などの副甲状腺以外の病気が原因で副甲状腺ホルモンが過剰に分泌され、血液中のカルシウム濃度が必要以上に高くなる病気を二次性(続発性)副甲状腺機能亢進症といいます。

■代表的な原因:腎性副甲状腺機能亢進症について

二次性(続発性)副甲状腺機能亢進症の代表的な原因に、腎性副甲状腺機能亢進症があります。
慢性腎不全になると、腎臓でのリンの排泄およびビタミンD3の活性化ができなくなります。また活性化ビタミンD3が低下すると、腸管からのカルシウムの吸収が低下します。
つまり、慢性腎不全の人は血液中のカルシウムが低下し、リンが上昇するわけですが、これらの状態は副甲状腺を刺激し、副甲状腺ホルモンの分泌を促します。そして長期間刺激され続けた副甲状腺は腫大し、やがて血液中のカルシウムの値に関係なく副甲状腺ホルモンが過剰に分泌され、血液中のカルシウム濃度が必要以上に高くなる状態となります。
このような病気を、腎性副甲状腺機能亢進症といいます。

症状

副甲状腺ホルモンの過剰な分泌は、骨から血液中へのカルシウム吸収を引き起こし、骨がもろくなる「繊維性骨炎」となり、骨痛や骨変形・病的骨折などの原因となります。
また、副甲状腺ホルモンの過剰な分泌により血液中のカルシウム濃度が高くなると、さまざまな場所へカルシウムが沈着(異所性石灰化)し、動脈硬化や心臓弁膜症・関節炎などを引き起こします。

検査と治療方法

検査では、定期的に血液中のカルシウムやリン・副甲状腺ホルモン濃度を測定します。
腎性副甲状腺機能亢進症にならないようにするためには、食事療法やリン吸着剤の内服、活性型ビタミンD3の内服または静脈内投与などで予防することが大切です。しかし、ある程度病気が進行してしまったら、超音波検査(エコー)やCT・MRI・MIBIシンチグラフィなどで腫大した副甲状腺を検査し、経皮的エタノール注入療法(PEIT)やビタミンD3注入療法、手術療法などの治療を行うことが必要となります。
手術療法では、副甲状腺をすべて摘出し、摘出した副甲状腺の一部を前腕などに移植する方法が一般的です。

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