検査のご案内

アイソトープ検査

アイソトープ検査とは、微量の放射性同位元素(ラジオアイソトープ:RI)を含む薬を静脈注射する、またはカプセルを服用することで、薬が目的臓器に集積し、その薬から放出される微量な放射線を専用の装置(ガンマカメラ)で検出し臓器や組織の大きさ、機能、位置、形態などが調べられます。この検査をシンチグラフィと呼び、これによって得られた画像をシンチグラムと呼びます。またシンチグラフィには甲状腺摂取率、レノグラム、肺局所機能検査などの検査もあります。
また、ガンマカメラを体の中心を軸に回転させ多方行の画像を収集しコンピュータによって再構成し、断面画像上の放射性同位元素の分布画像として表すSPECT検査も行っています。
さらに有益な情報を得るためにSPECT画像とCT画像を重ね合わせて得られるFusion画像の作成も行っています。
検査薬からの被ばくは、一般に年間に自然界から受ける被ばく量とほぼ同じ量です。
また、放射性物質は時間と共に減少していき、尿や便中からも排泄されますので、数日で消失してしまいます。
薬自体の副作用はほとんどありません。

(2)放射性ヨウ素(131I)全身検査
甲状腺がん細胞もわずかではありますが、ヨウ素を取り込む機能があります。
その機能を利用して甲状腺がんの遠隔転移を調べるのが、放射線ヨウ素全身検査です。

検査の目的

  • 手術後に残っている甲状腺細胞を調べ、がん細胞の転移の有無の検索
  • 今後の治療方針の決定

検査の流れ

検査方法には、タイロゲンを使用する方法と、甲状腺ホルモン薬を休薬する休薬法の2つの方法があります。

  タイロゲンを使用する方法 休薬法
メリット
  • 甲状腺ホルモン薬を服用できるので、機能低下症の症状がでない。
  • 注射がない分、来院回数が少ない。
デメリット
  • 注射薬の費用がかかる※。
  • 休薬法に比べ、注射のための2日間の来院が必要となり、費用と手間がかかる。
  • 甲状腺ホルモンが不足するため、機能低下の症状が出る。
  • 甲状腺ホルモンの不足により、わずかに残っているがん細胞が刺激される可能性がある。

※自己負担として約6万円かかりますが、高額療養費制度の利用や、患者様の年齢によって金額が低くなる可能性があります。

■タイロゲンを使用する場合と休薬法による検査の流れの比較

タイロゲンについて、詳しくはこちらをご覧ください。

写真1:左からヨウ化ナトリウムカプセル1号、3号、5号

写真2:東芝製SPECT核医学診断装置Symbia E

写真3:全身シンチグラム

検査時のご注意

タイロゲンを使用する方法・休薬法のどちらの場合でも、2週間前からヨウ素を含む食品の制限をしていただきます。放射性ヨウ素カプセルを服用した後は、下記の生活制限をお守りください。

■家庭での注意

  • 必要以上に出歩かない(2日間)
  • 一人で寝る(2日間)無理な場合は、隣の人との距離をおく
  • 入浴は最後にする(2日間)
  • トイレ使用後は、よく水を流す(2日間)
  • よく手を洗い、清潔を心がける(2日間)
  • キス、性交、長時間の体の接触は避ける。(7日間)

■乳児・幼児・学童・妊婦との接し方

  • 必要な世話はよいが、直接触れ合う時間を短くする(2日間)
  • 添い寝は避ける(2日間)15分程度の短時間の添い寝であれば可能
  • 自分の口に含んだものは食べさせない(7日間)

また下記項目に該当される方は、検査できない場合があります。診察時に担当医師へご相談ください。

  • 妊娠中、妊娠の疑いがある方
  • 授乳中
  • 1ヶ月以内にアイソトープ検査・治療、造影剤を用いた検査をされた方
  • 1年以内に子宮卵管造影検査をされた方
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